”ザ・ノンフィクション”「切なさに生きて・・・2丁目」感想

”ザ・ノンフィクション”「切なさに生きて・・・2丁目」感想
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今回のザ・ノンフィクションは、新宿2丁目が舞台です。

いかにも、ドロドロした人間関係が展開されそうなはじまりですが、意外とさらっとした感じでした。

切なさに生きて・・・2丁目 概要



主人公は新宿2丁目ニューハーフの店『白い部屋』のコンチママ▽58歳キャストの早すぎる死…動揺するベテランたち▽さらに…突然店去る20歳の事情▽どうするママ?

言わずと知れたゲイの街、新宿2丁目を語るに欠かせない店がある。50年続くニューハーフの店『白い部屋』。オーナーのコンチママは、70歳になる。店の名物は、エッジの効いたオカマトークと華やかなレビューショー。店には、20代から60代まで、キャラの濃いキャストたちが揃う。コンチママは、店とともに2丁目文化を作ってきた知る人ぞ知る人物。ゲイである事を家族に知られないように大阪から18歳で一人上京し、苦労を重ねて生きてきた。

ところが、私たちが取材を始めようとしていたその矢先、コンチママを不幸が襲う。店の古株のキャストが58歳の若さで急死したのだ。この街には、故郷を捨てた人が多く、店の仲間は家族同然、動揺が広がっていた。その上、若手人気キャストがある事情で店を辞めると言い出す始末…。

この街で生きる人達は、それぞれの事情や思いを持っている。将来の夢、欲望、笑顔の奥に潜む不安…。ただ、この店の人達に共通している事は、いつも本気で生きる姿。それは、時に切なくもあり…。新宿2丁目、50年の老舗『白い部屋』の裏側に、初めてカメラが入った。

出演者

【語り】
ヒロシ

スタッフ

【チーフプロデューサー】
張江泰之

【プロデューサー】
杉本純子

【演出・撮影】
宮井優

【編集】
斉藤真也

【制作協力】
オンショアー

【制作著作】
フジテレビ

【エンディング・テーマ曲】
〈曲名〉サンサーラ
〈作曲〉山口卓馬
〈編曲〉YANAGIMAN
〈歌〉宮田悟志

ストーリーの軸がぶれぶれだった



まず、一番の感想としては、物語を誰の視点でみればいいのかよく分からなかったです。

もちろん、主人公はコンチママですが、それほど掘り下げられているわけではありません。

そもそも、ベテランキャストの梨花さんが亡くなってしまったという事がとても大きい出来事として起こるのですが、コンチママもまだ気持ちの整理が出来ていませんし、一番仲のよかった、かんたさんも、ショックからインタビューに応じてくれないため、番組の軸をつくれなかったのではないでしょうか

かんたさんを軸にしたかったはず

梨花さんは亡くなって一年後に、ようやくかんたさんがインタビューの応じてくれるのですが、この番組中、このかんたさんのインタビューが一番心に残りました

お互い、死んだ場合は遺品の整理を頼んでいること

というのは、かんたさんたちの置かれている境遇を端的に示しています。

皆さん、家を飛び出してきているため、身よりもなく、死んだあとの事を頼める人もいないのでしょう

おそらく、番組スタッフはこのかんたさんを主軸に物語を展開したかったはずですが、想像以上に心の傷が深かったため、やむなくみくさんを物語の真ん中にもってきたのでしょう

みくさんのお店が唐突に開店する



そして、番組中盤の一番いいところで、結構唐突にみくさんが自分の店をオープンするんです

が、ここの話のもって生き方がかなり下手くそで、筋があまり通ってないんですね。

まず、「みくさんが白い部屋を自分のわがままで急に辞めた」

という前振りをするんですね。

そのあと、お店の開店準備をしている時も、「白い部屋には挨拶にいったんですか」というインタビューに対して、「いったけどあまり反応なかった」という返事をしています。

これっていうのは、ある意味お店をわがままで勝手に辞めたから、誰もみくさんの事なんか応援していない

という前振りだと思うのですが、開店日当日に、コンチママたちは激励にかけつけてくれるんですね。

しかも、コンチママは元従業員の幸せを願っている、というような大げさなナレーションが入るのですが、だったら前振りおかしくないですか?

みくさんが辞めた時に、コンチママだけはみくさんの事を心配していた、という流れをいれておくべきだと思うんです。

その辺の編集が下手なので、誰にどう感情移入をればいいのかよくわかりませんでした。

煽りのナレーション、、今回は?



ザ・ノンフィクションの名物といえば、無駄に煽るナレーションですね

でも、今回は淡々と進んでいるので、どう煽るんだろう?と思っていたら、なんと毎回CM前のナレーションが「切なさに生きて・・・2丁目」と決め台詞のように番組名を連呼するんですね

この新スタイルにはビビりました。

まぁ、下手に煽られるようりは、この方が100倍よかったですが

ナレーションのヒロシが良い



今回は、タレントのヒロシさんががナレーションを担当していましたが、結論からいうととっても良かったです

普通に上手ですし、物語の進行にも邪魔になりませんでした。

ヒロシがやっている、という事前情報がなければ、わからなかったくらいになじんでいたのではないでしょうか

最近、ザ・ノンフィクションは無駄にタレントをナレーションが使う傾向がありましたが、これまでで一番良かったのではないでしょうか。

エンディングで怒涛の展開




そしてまたしても、エンディング曲と同時に超展開が訪れます

なんと、もう一人のベテランキャストの明美さんが亡くなってしまうのです。

番組冒頭で、明美さんのない様子が描かれており、これは梨花さんが亡くなったショックのためだ、という解釈のナレーションが流れていましたが、この頃から既に体調が悪かったのではないでしょうか

このナレーション、大丈夫か?と最後の最後に思ってしまいました。

2丁目で生きる人たち



白い部屋のキャストの皆さんは、辛い現実があっても、とにかく前を向いて生きています。

とくに、かんたさんが言っていた「辛いときは、どこかで泣けばいい。ゲイ能界だから、前を向いていくしかない」という言葉がすべてを表していると思います。

みくさんのお店はその後どうなったのか

気になるところですが、2丁目で生きる皆さんが今日も元気で働かれていることを祈るばかりです。

 

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